晴れた日は自転車で諏訪湖を一周するのがとても気持ちいいんです。
季節は梅雨ではありますが、こちら午前中は比較的晴れてることが多いです。
諏訪湖(湖の外周約16km)を一周するのに自転車でゆらりゆらりとゆっくりと走って、
ちょうど1時間くらい掛かります。
ちょうど一周の半分くらいの所(約8km)まで来ると、上川大橋という所があります。
その橋からの景色がよかったので、自転車を停めて写真を何枚か撮ってみました。
穏やかな湖面をゆったりとゆく小舟をみていたら、ヘルマン・ヘッセの小説「シッダールタ」
の川が出てくる場面を思い出した。ストーリー詳細はアマゾンのブックレビューなどを見て、
参考にして頂き小説を実際に読んで頂ければと思います。何度読んでも噛めば噛むほど味が出る
masterpiece(傑作)です!
「シッダールタ」(ヘッセ著 高橋健二訳)より引用
「しかし、きょう彼は川の秘密のうちだだ一つだけを見た。それを彼の魂はとらえた。彼は見た。この水は流れ流れ、絶えず流れて、しかも常にそこに存在し、常にあり、終始同一であり、しかも瞬間瞬間に新たであった!ああ、これをとらえ、理解するものがあったら!
・・・・川から、時間は存在しないという秘密を学んだか・・・
川にとっては現在だけが存在する、過去という影も、未来という影も存在しない。それを学び知ったとき、私は自分の生活をながめた。すると、これも川であった。
少年シッダールタは、壮年シッダールタと老年シッダールタから、現実的なものによってでなく、影によって隔てられているにすぎなかった。シッダールタの 前世も過去ではなかった。彼の死と、梵への復帰も未来ではなかった。何物も存在しなかった、何物も存在しないだろう。すべては存在する。すべては本質と現 在をもっている。シッダールタは狂喜して語った。この悟りが彼を深く幸福にした。
ああ、すべての苦しみは時間ではなかったか。みずからを苦しめることも、恐れることもすべて時間ではなかったか。時間を克服し、時間を考えないようになることができたら、この世のいっさいの困難と敵は除かれ克服されはしなかったか」
この上川大橋を渡って少しゆくと、「原田泰治美術館」がレイクサイドにあらわれた。
サイクリングに来たが、カメラを持ってきてしまったので写真を撮りたい衝動に抗えず
中々前に進むことが出来ず、原田泰治美術館 の周りの写真を撮る。
美術館の周りもとても素敵なスペース。平日に行ったので、ほとんど人がいなかった。穴場です!美術館の隣にはこのような協会もあるようです。
晴れた日に自転車で諏訪湖の周りを走るのはとても気持ちいい。また車で走っていた時には気づかなかった発見が沢山できる。
自転車を貸してくれるサイクルステーションが下諏訪駅の近くにあり、下記のようなコンセプトで運営しているようです。御田町サイクルステーション
「自然豊かな諏訪湖に自転車をプラスすれば
もっともっと、豊かになるかもしれない」
岡谷アジールハウス・ゲストハウスでも自転車・サイクリングを通じて諏訪湖周辺の魅力を知ってもらうスペースとしてレンタルサイクルステーションの企画・実行をコアメンバーの友人と考えています。
岡谷アジールハウスは東銀座という地名からも分かるように(笑)
市役所や公共施設が集まっている岡谷駅周辺まで車で5分、自転車で10分、歩いて20分くらい、諏訪湖畔まで車で3分、自転車で8分、歩いて15分くらいの好立地にあります。
この岡谷市東銀座からだと自転車を使えば、ほぼ10分以内で駅、河川、湖、そしていわゆる郊外型ショッピングモール、スーパー、無料の足湯スペース、温泉などにアクセスできるので私自身は普段あまり車を使いません。下手をすると自分が生まれ育った神奈川県藤沢と同じくらい買物などの面でも便利かと自分は感じています。
岡谷・諏訪エリア、中南信そして信州全体の魅力をこれから発信していければと思います。