Space OSHO

お茶の道_02 ( The Way Of Tea )

( 日本人の知らない日本語 )

「一期一会」

「和敬清寂」

「主客一如」

美しい日本語の言葉ですね。「お目もじ」が「会う」の謙譲語。「お疲れが出ませぬように」は「頑張って下さい」の尊敬の形。これ知らなかった。

“ Quotes From  「THE BOOK OF TEA」  (Chapter 2 The Schools of Tea)
by Kakuzo Okakura ”

 

“ Quotes From  「茶の本」岩波文庫  (第二章 茶の流派) 岡倉覚三(天心)著 村岡博訳 ”

“ Quotes From  「茶の本」講談社文庫  (第二章 茶の流派) 岡倉覚三(天心)著 宮川寅雄訳 ”

“ Quotes From  「茶の本」講談社学術文庫  (第二章 茶の流派) 岡倉覚三(天心)著 桶谷秀昭訳 ”

 

“ ”The first cup moistens my lips and throat, the second cup breaks my loneliness, the third cup searches my barren entrail but to find therein some five thousand volumes of odd ideographs. The fourth cup raises a slight perspiration,—all the wrong of life passes away through my pores. At the fifth cup I am purified; the sixth cup calls me to the realms of the immortals. The seventh cup—ah, but I could take no more! I only feel the breath of cool wind that rises in my sleeves. Where is Horaisan? Let me ride on this sweet breeze and waft away thither. ”

 

“ 一椀喉吻(こうふん)潤い、二椀孤悶を破る。三椀枯腸をさぐる。惟(おもう)文字五千巻有り。四椀軽汗を発す。平生不平の事ことごとく毛孔に向かって散ず。五椀肌骨(きこつ)清し。六椀仙霊に通ず。七椀吃(きつ)し得ざるに也。またただ覚ゆ両腋(りょうえき)
習々清風の生ずるを。蓬莱山(ほうらいさん)はいずくにかある。玉川子(ぎょくせんし)この清風に乗じて帰りなんと欲す。”(村岡博訳)

“ 一碗はわが唇と喉を潤し、二碗はわが孤悶を破る。三碗、わが枯腸を探れども、そこに五千巻の文字を見出すのみ。四碗、わずかに汗を発し、平生不平の事ことごとくわが毛孔より散ず。五碗にして肌骨清く、六碗は不死の国にわれを招く。七碗—-ああ、しかしもはや喫し得ない。ただ両腋に清風の息吹感ずるのみ。蓬莱山はいずこにある。この清風に乗って、ふわふわと漂い行こうではないか? ”

(桶谷秀昭訳)

 

“ To the Neo-Confucian mind the cosmic law was not reflected in the phenomenal world, but the phenomenal world was the cosmic law itself. Aeons were but moments—Nirvana always within grasp.

The Taoist conception that immortality lay in the eternal change permeated all their modes of thought. It was the process, not the deed, which was interesting. It was the completing, not the completion, which was really vital.

Man came thus at once face to face with nature. A new meaning grew into the art of life. The tea began to be not a poetical pastime, but one of the methods of self-realisation. Wangyucheng eulogised tea as “flooding his soul like a direct appeal, that its delicate bitterness reminded him of the aftertaste of a good counsel.”

Sotumpa wrote of the strength of the immaculate purity in tea which defied corruption as a truly virtuous man. Among the Buddhists, the southern Zen sect, which incorporated so much of Taoist doctrines, formulated an elaborate ritual of tea. The monks gathered before the image of Bodhi Dharma and drank tea out of a single bowl with the profound formality of a holy sacrament. It was this Zen ritual which finally developed into the Tea-ceremony of Japan in the fifteenth century. ”

 

“ 新儒教の心には、宇宙の法則はこの現象世界に映らなかったが、この現象世界がすなわち宇宙の法則そのものであった。永劫はこれただ瞬時――涅槃はつねに掌握のうち、不朽は永遠の変化に存すという道教の考えが彼らのあらゆる考え方にしみ込んでいた。興味あるところはその過程にあって行為ではなかった。

真に肝要なるは完成することであって完成ではなかった。かくのごとくして人は直ちに天に直面するようになった。新しい意味は次第に生の術にはいって来た。茶は風流な遊びではなくなって、自性了解(じしょうりょうげ)の一つの方法となって来た。王元之(おうげんし)は茶を称揚して、直言のごとく霊をあふらせ、その爽快な苦味は善言の余馨(よけい)を思わせると言った。

蘇東坡(そとうば)は茶の清浄無垢な力について、真に有徳の君子のごとく汚すことができないと書いている。仏教徒の間では、道教の教義を多く交じえた南方の禅宗が苦心丹精(たんせい)の茶の儀式を組み立てた。僧らは菩提達磨(ぼだいだるま)の像の前に集まって、ただ一個の碗から聖餐(せいさん)のようにすこぶる儀式張って茶を飲むのであった。この禅の儀式こそはついに発達して十五世紀における日本の茶の湯となった。”
(村岡博訳)

 
 

“ 新儒教の精神にとって、宇宙の法則は現象世界に反映しているのではなくて、現象世界が宇宙の法則そのものであった。永劫は瞬間にほかならず、涅槃はつねに掌中にあった。不朽は永遠の変化の中に存するという道教の思念は、宋人の思考様式のすべてに浸透した。興味を惹くのは過程であって功績ではなかった。

本当に肝要なのは完成することであって完成ではなかった。人間はかくて、ただちに自然に直面するにいたった。あたらしい意味が芽ばえて生の術に成長した。茶は詩的な気晴らしではなく、自己実現の一つの方法となりはじめた。王元之は茶を誉めたたえて、「直言の如く魂をどっと潤す」と言い、「その微妙な苦味はよき忠言のあと味を思い出させる。」と言った。

蘇東坡は腐敗をしりぞける茶の清浄無垢の力について、真に有徳な人間のようだと書いている。仏教徒の中で南方禅の宗派は、道教の教義をたいへん多く取り入れていて、凝った茶の儀式をつくりあげた。僧たちは菩提達磨の像の前に集まって、深遠な聖餐の形式で一箇の碗から茶を飲んだ。この禅の儀式が、ついに十五世紀日本の茶道に発展した。”(桶谷秀昭訳)

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